文庫版解説 西加奈子

『マダム・キュリーと朝食を』
著者:小林エリカ
装丁:田部井美奈(kvina
出版社:集英社
2018/3/20
定価:540円

どうして、目に見えないもののことは、 みんなこんなにも簡単に忘れてしまうんだろう。


「東の都市」へと流れて来た猫と、震災の年に生まれた少女・雛(ひな)。目に見えないはずの“放射能"を、猫は「光」として見、少女の祖母は「声」として聞く――。
キュリー夫人やエジソンなど、実際のエネルギー史を織り交ぜながら時空を自在に行き来し、見えないものの存在を問いかける。卓越した想像力が光る、著者初の長編小説。

初出「すばる」集英社
第27回三島由紀夫賞候補
第151回芥川龍之介賞候補作品




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“Breakfast with Madame Curie”
Erika Kobayashi
Book Design Mina Tabei (kvina)
2018/3/20
540yen